2015/11/11

11/11/2015

Windows2003Serverは2015/7で保守終了しましたが

 Windows2003Serverは2015/7で保守期間を終了しましたが、皆さんの会社では新しいOSへの載せ替えは完了しましたでしょうか?
 MSの体制は色々あるでしょうが、12年間もメンテナンスしてくれたわけですから、もう感謝しても良いのではないでしょうか?
 引き続きMSの製品となりますと、Windows2012ServerR2というところですね。
 20名までの規模ならFoundationを選択すれば比較的安価に抑えられますが、ユーザ規模によってはCALが必要になるので、少々予算確保が必要になるかも知れませんね。
 ということでMS製品ではなくLinuxで何とかすることは出来ないかと検討してみましたので、参考にしてみてください。

Linuxサーバで対応できるのか

 昨今のクラウドコンピューティングの流行りから、サーバ環境でのLinuxの知名度は以前に増してあるようです。
 サーバというと範囲が広いのですが、社内サーバでよく使われる、ファイルサーバとActiveDirectory、DHCP、LDAPはどうなのかという点で調べてみました。
WindowsLinux機能
ActiveDirectorySamba4から対応
ファイルサーバSamba4から対応 SMB3.0まで対応
DHCPサーバdhcp
LDAPサーバopenldap
 やっぱり対応機能はありますね。特にSamba4でのActiveDirectory対応はMSも参加しているようなので、以前のような不完全さは少なくなっているようです。
 ファイルサーバは問題ないですね。

仮想化技術は

 サーバといえば仮想化ですね。KVN,VMWareなどなど色々ありますね。ですが、これらはPCハードウェアのエミュレート方式なので、オーバーヘッドが気になります。
 環境の抽象化を主要に考えると、最近はやりのdockerを使ってみたいですね。
 dockerを効率的に使うなら、dockerに特化したCoreOSが良いようです。
 少々評価してみましたが、ファイルサーバにするにはSamba4部分をdockerイメージで動作させる必要があるようです。
 samba4の公式イメージがあればおすすめするところでしたが、公式にはsamba4のイメージはないようです。
 従って今回は仮想化技術は使わず、Linuxサーバのみで実装することにしてみました。

Linuxサーバはどのディストリビューションで?

 Linuxは色々なディストリビューションがありますね。主要な物を検索してみたところ、以下サイトにまとめられていました。

 各OSのリリース日とサポート終了日を表にまとめてみた

 費用を抑えつつ、長期サポートを考慮するとCentOS7のサポート期間2024/6/30までというのが魅力的です。
 Windows2012R2より1年長いですし、なんせ2020年のオリンピックを超えて対応できるなんて素晴らしい。
 ということでディストリビューションは、CentOS7にしました。
 こちらからミニマムISOをダウンロードしてCD-Rなどに焼けば、それを基にインストールが行えます。
 ミニマムバージョンなので不足機能はyumコマンドでネットから追加インストールをして使います。

Samba4

 CentOS7に付属のSambaは、ActiveDirectoryにKerberosの関係で対応できません。
 以下サイトに記載されている方法で、コンパイルして導入しましょう。
 CentOS 7とSamba4で自宅用Active Directory Domain Controller (AD DC)を構築する① インストール編
 非常に適切にまとめられているので、これだけで十分設定出来るレベルです。
 多少重複していますが、ユーザ登録などは次のページに記載されているので、こちらも参考にしましょう。
 Active Directoryドメインコントローラー構築(Samba)

RAID1

 ファイルサーバにするなら、ディスクはRAIDで冗長化しておくべきでしょう。
 予算が許すなら、ハードウェアRAIDを導入すべきですが、ダメな場合は、ソフトウェアRAIDで対応しましょう。
 この場合もディスクは最低2本用意しましょう。
 ソフトウェアRAIDの設定方法は以下ページに記載されていました。
 ソフトウェアRAID の初期設定と運用 - mdadm

 ソフトウェアRAIDで障害が発生した際にメールで通知する方法

 みなさん本当に感謝です。

dhcp

 DHCPサーバー構築(dhcp)の設定はこちら。

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