PDFは表現豊かだが、ログが取れなくて..
筆者は技術文書をPDFで作るのですが、サイトで公開してもGoogleAnalitycsでは把握出来ないので、少々悩みの種になっていました。GoogleAalitycsに頼らず、Webサーバのログを解析すれば済むことですが、複数の解析ツールを使うには少々手間なんですよねぇ。
とりあえず、GoogleAnalitycsでもなんとか努力して、PDFファイル掲載ページのPDFクリックでイベント採取していたのですが、これだとPDFファイルを直接指定されてしまうとGoogleAnalitycsには情報が行かないんですよね。
(なぜかって?GoogleAnalitycsはWebページに記述されたJavaScriptで情報採取が行われるので、PDFファイルの直接参照は把握出来ないのです。)
ということで暫く黙認していたのですが、Webページ自身にPDFをプレビューしてしまえば良いのではということで、pdf.jsを使ってみることに。
pdf.jsの使い方は
ありがたいことに、pdf.jsの使い方を紹介されている方がいらっしゃいました。概ね、こちらの内容で問題無いのですが、筆者は地雷を踏んでしまいました。
次の記載のpdfファイルの指定で悩んでしまいました。
viewer.html?file=pdfファイル(絶対パス)色々試したところ、次の状況であることがわかりました。
- パス状況1 web/viewer.htmlより上位のパスにpdfファイルがある場合 次の状況では、pdfファイルが表示されませんでした。
web/viewer.html test.html pdfile.pdfFileName:test.html
<html> <iframe src="web/viewer.html?file=pdfile.pdf /> </html>
チョット考えてみたのですが、これはセキュリティー上、必要な機能のように思います。
web/viewer.html test.html web/pdfile.pdf
pdf.js,pdf.worker.jsも移動させましょう
Ubuntu14.04版のfirefoxだと、前述の対応だけで正常動作しましたが、ChromeやWindowsのFirefoxだとpdfファイルが表示されませんでした。Chromeでデバックしてみるとpdf.jsとpdf.worker.jsが読み込まれてない様子です。
どうも、対象のjsファイルが、同じ階層の異なるフォルダに存在するため、相対パスにて上位フォルダを指定しているのですが、こちらがセキュリティー機能にて無効化されてしまうようです。
フォルダ構成と、記述箇所
web/viewer.html ← <script src="../build/pdf.js"></script> web/viewer.js ← PDFJS.workerSrc = '../build/pdf.worker.js'; build/pdf.js build/pdf.worker.jsファイルを移動すると共に、一部書き換えましょう。
ファイル移動
build/pdf.js → web/pdf.js build/pdf.worker.js → web/pdf.worker.js変更
FileName:web/viewer.html
変更前 <script src="../build/pdf.js"></script>
変更後 <script src="pdf.js"></script>
FileName:web/viewer.js
変更前 PDFJS.workerSrc = '../build/pdf.worker.js';
変更後 PDFJS.workerSrc = 'pdf.worker.js';
以上の修正で、正しくpdfが表示されるようになります。
初心者が使われる場合もあるわけですから、この辺りの解説もあっても良い気がしました。
ということで、viewer.htmlを配置するフォルダ以下のパスにpdfファイルは配置するようにしましょう。
絶対パスを指定してもこの条件はクリア出来ません。(セキュリティー上の正当な機能です)
ともはや、これでWebページにそのままPDFファイルを表示できるわけですから、ありがたいものです。
あとはpdfファイルを検索ボットの検索対象から外してしまえば、pdfファイル自身が検索結果に一覧されることはなくなると思います。
結果は後日ご報告します。
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