Windows2003Serverは2015/7で保守終了しましたが
Windows2003Serverは2015/7で保守期間を終了しましたが、皆さんの会社では新しいOSへの載せ替えは完了しましたでしょうか?MSの体制は色々あるでしょうが、12年間もメンテナンスしてくれたわけですから、もう感謝しても良いのではないでしょうか?
引き続きMSの製品となりますと、Windows2012ServerR2というところですね。
20名までの規模ならFoundationを選択すれば比較的安価に抑えられますが、ユーザ規模によってはCALが必要になるので、少々予算確保が必要になるかも知れませんね。
ということでMS製品ではなくLinuxで何とかすることは出来ないかと検討してみましたので、参考にしてみてください。
Linuxサーバで対応できるのか
昨今のクラウドコンピューティングの流行りから、サーバ環境でのLinuxの知名度は以前に増してあるようです。サーバというと範囲が広いのですが、社内サーバでよく使われる、ファイルサーバとActiveDirectory、DHCP、LDAPはどうなのかという点で調べてみました。
Windows | Linux機能 |
---|---|
ActiveDirectory | Samba4から対応 |
ファイルサーバ | Samba4から対応 SMB3.0まで対応 |
DHCPサーバ | dhcp |
LDAPサーバ | openldap |
ファイルサーバは問題ないですね。
仮想化技術は
サーバといえば仮想化ですね。KVN,VMWareなどなど色々ありますね。ですが、これらはPCハードウェアのエミュレート方式なので、オーバーヘッドが気になります。環境の抽象化を主要に考えると、最近はやりのdockerを使ってみたいですね。
dockerを効率的に使うなら、dockerに特化したCoreOSが良いようです。
少々評価してみましたが、ファイルサーバにするにはSamba4部分をdockerイメージで動作させる必要があるようです。
samba4の公式イメージがあればおすすめするところでしたが、公式にはsamba4のイメージはないようです。
従って今回は仮想化技術は使わず、Linuxサーバのみで実装することにしてみました。
Linuxサーバはどのディストリビューションで?
Linuxは色々なディストリビューションがありますね。主要な物を検索してみたところ、以下サイトにまとめられていました。各OSのリリース日とサポート終了日を表にまとめてみた
費用を抑えつつ、長期サポートを考慮するとCentOS7のサポート期間2024/6/30までというのが魅力的です。
Windows2012R2より1年長いですし、なんせ2020年のオリンピックを超えて対応できるなんて素晴らしい。
ということでディストリビューションは、CentOS7にしました。
こちらからミニマムISOをダウンロードしてCD-Rなどに焼けば、それを基にインストールが行えます。
ミニマムバージョンなので不足機能はyumコマンドでネットから追加インストールをして使います。
Samba4
CentOS7に付属のSambaは、ActiveDirectoryにKerberosの関係で対応できません。以下サイトに記載されている方法で、コンパイルして導入しましょう。
CentOS 7とSamba4で自宅用Active Directory Domain Controller (AD DC)を構築する① インストール編
非常に適切にまとめられているので、これだけで十分設定出来るレベルです。
多少重複していますが、ユーザ登録などは次のページに記載されているので、こちらも参考にしましょう。
Active Directoryドメインコントローラー構築(Samba)
RAID1
ファイルサーバにするなら、ディスクはRAIDで冗長化しておくべきでしょう。予算が許すなら、ハードウェアRAIDを導入すべきですが、ダメな場合は、ソフトウェアRAIDで対応しましょう。
この場合もディスクは最低2本用意しましょう。
ソフトウェアRAIDの設定方法は以下ページに記載されていました。
ソフトウェアRAID の初期設定と運用 - mdadm
ソフトウェアRAIDで障害が発生した際にメールで通知する方法
みなさん本当に感謝です。