2015/02/09

ジョブズは天才、でも僕達もできることがある

 スチーブ・ジョブズ、数年前、マスコミがこぞって持ち上げた方なので、皆さんご存知だと思う。ただ、僕の年代では本当に特別な存在だった。

 スチーブ・ジョブズは若々しく野心的で、いわゆる見た目もかっこよく女の子にもててすっごく羨ましい人でした。あのマックの白黒だが鮮明なビットマップディスプレイに投射される映像は、最高峰がPC98の僕にはあまりに印象的だった。

 それが、Appleを追い出され、作った会社がNextComputer!!
 どんだけイカしているんだ!!
 http://www.fox.co.jp/~hideo/photos_full/NeXT-02.jpg


 当時、鮮明な印刷技術であったPostScriptをディスプレイ表示に応用したDisplayPostSciprtは、なんでそれを思いつかなかったのかと、なんで他社はやらないのかと本当にそう思った。(だってPostScriptの根幹技術は米軍のフライトシュミレータだぞ、もともと表示するものなんだぞ)

 また大容量を低価格で実現していた光ディスクを標準装備し、OSはBSD UNIXを根幹としたNextStepだ。本物のマルチタスクが実現されたコンピュータだ。

 C言語が主流でC++が駆け出しだったころ、すでにObject思考を現実的に取り入れた、Objective-Cをすでに引っさげて、どれだけ革新的なのか。

 AppleやMicrosoftがマルチCPU制御はまだ研究段階と言っている時代に、(Machカーネルだからですが)カーネルコンパイルオプションを変えればいつでもマルチCPU化出来ますからって言ってのけたあのかっこよさ。

 だが僕はAppleの製品を一度も買ったことがない。
 喉から手が出るほどほしい。洗練された思想がある。

 でも、ひとつだけ無いものがある。それは自由だ。

 洗練されたものは、それまでの方法を駆逐する。
 それまでのやり方を否定して洗練さを追求する。

 ディバイスの交換なんてもっての外だ。ディスク増設なんてなんの話だと言った具合だ。iPhoneなんて電池交換もメーカー送りじゃないですか。

 これが当方にはなじまない。
 泥臭くても、馬鹿な連中でも、わかっていてもドロにまみれたいのだ。
 バカにされても普通の人が書いたソースに書き足して自由を享受したいのだ。

 未完成でいいじゃないか。
 洗練されたサロンはカッコイイが、屋台だって素敵じゃないでしょうか_(例題が悪いかもしれません)

 カッコよく洗練されてなくてもいい、天才は天才、でも自分もできることがある。
 特に日本は完成されたものに弱い気がする。

 常人でもいい、天才には出来ないが自分にしか出来ないこと。

 それをやっていく事こそ、人類の発展に自由に繋がるのではないか。
 筆者は強く思うのである。


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