昨今のオープンソース動向について、感傷に浸ってます。
1990年代後半から2000年代前半に掛けて、wintelという言葉がありました。
microsoftとintelが事実上コンピュータ市場の覇者になり、今後10年はその情勢は変わらないだろうと言う予測、それをwintelと呼ばれていました。
1990年代、まだまだコンピュータは限られた人が使うもので、業務では、オフィースコンピュータや汎用機なるメーカー独自設計の無骨な機材が利用されてました。
それらのいわゆる事務機器としてのコンピュータは表現力に乏しく、独自設計によるクローズド体質からメーカーが提供する画一化された枠組みを超えての利用は事実上不可能でした。
この点は機能の実現性という点では足枷にもなっていましたが、顧客要望を断る分かり易い理由にもできたのでビジネスとしては良い面もあったと思います。
オープンなコンピュータはパーソナルコンピュータなるものが存在し一般に購入できましたが、国内では日本語処理に守られたNECのPC9801シリーズの独占場で、少々世界市場と分離された状態が続いていました。
海外のIBMPC互換機とはあまりにかけ離れた高価格帯に、かなり儲かったと思います。なんせハードディスクが4倍から5倍くらいの価格帯で売られてましたから。
日本市場は漢字処理の難しさから、欧米社会とは分離されたガラパゴス状態が長く続いていたのです。
それがwindowsとintelのペンティアムのパワーで日本語処理の防御壁を完全に無力化され市場を握られた。
その後の動向は皆さんも知るとこであろう。
ただ、最先端を指を加えて見てただけではない、日本にもUnixワークステーション市場があり少ない利益ながら高い技術が要求される業界に切磋琢磨していた。
フラットな広大なメモリ空間、インターネット、高解像度のビットマップディスプレイ、ネットワークファイルシステム、それらの機能は、パーソナルコンピュータの10年先を行っていたと思う。しかし、高価すぎることが消費者向けに販売できない原因となった。機能は全く問題なかったのである。
microsoftは、安価な価格でこれらの機能を実現させた、しかもmacの市場さえも侵食した。
実用的なwordやexcelは、色んなメーカーの製品を模倣していたが、その時代の集大成とも言えた。
当初の予想どおり、その地位は何年もつづいた。
今現在である、あのUnixはどうなったのだろう、Unixはその誕生の流れからかほぼ完全に技術公開が行われたOSであったが、色んな著作権に強く守られており、足回りの悪さが遅れを取った原因だった。
もはや収集がつかなくなりつつあったその業界を再創造するものが現れた、Linusである。
自分が家で使いたいとの理由で作られ始めたlinuxカーネルは、ストールマン率いるGNUのフリーソフトと組み合わせ、完全にフリーなOSとして生まれた。
成熟さにかける部分があったが、決定的な欠点を解決してしまったのである。それは1990年代後半の事である。
この頃は中核部分は優れていたのだが、一般消費者向けのexcelやwordなどのデスクトップ機能がなかった。そのため専らサーバ向けの用途で使われた。
google,amazon,yahooなどは、linuxを中核にしていたこともその確かさがわかると思う。
そして今である。
フリーソフトはオーブンソースと名前を変え、誰でも無料で使え、開発にも参加できる世界を拡大し続けている。
もはやサーバー機能だけでなく、デスクトップ機能も存分に提供している。
excelに対してopenofficeのcalcがそんなに劣っているように見えるだろうか??
compisなどカッコいいデスクトップもある。
よくここまで来たものである。
世の中はい色々だが決してペースを乱されない。
急がず今やれることをやる。そしてその市場に未来を感じる人がいる。
すごいことである。
我々も協力したくならないだろうか??
きっとみんなで使う事が協力することになるのではないでしょうか??
少々干渉に浸ってしまいましたが最後まで読んで頂きましてありがとうございました。