2014/11/02

バッファロー製 Terastation故障 データ復旧完了

 知人に相談を受け、対処した内容を備忘録として記載します。
 NAS製品(Terastation TS WX1.0)についてですが、この製品、非常に小規模な機材で気軽にテラバイトサイズのファイルサーバとして使えるので、 家庭や仕事で使われている方も多いのではないかと思います。
 今回知人から受けた相談ですが、なんと、RAID1(ミラーリング)で使っていたものが、いきなり動かなくなり、メーカーに相談しても機器修理は行うが基本的にデータは保証しないとのこと。
 それって分かってはいても、なかなか納得は行かないですよね。

 相談を受けたのはデータの復旧が出来ないかというもの。

 実は自社でLinkstationをバックアップメディアとして運用していたことから、少々扱いはわかっていたので、相談を受けて見ることに。
 あ、自社で運用していたLinkstationは1年毎にメインボード故障が起きるものであったため、とても他人にオススメ出来るものではありませんでした。
 その時の対処はここに書いています。
 NAS製品は魅力のある分野だけあり、きちんとした品質の製品で市場として成り立ってもらいたいだけに残念でありません。

 とにかく、XFSで記録されていることはわかっているので、Ubuntu 13.04のDVDブートにて読めるかどうか確かめて見ることに。

 やり方は、NAS製品からディスクカードリッジを取り出し、SATAポートのついたパソコンに接続します。
 それでUbuntu13.04のDVDをDVDドライブにセットしてブートしてみます。

 手順については(Linux)故障したバッファローのLinkStation(RAID1)のデータ復旧に記載がありましたのでこちらを参考にしました。

 パーティション情報を確認すべく、「parted」を実行した時に悪い予感が、なんと6パーティションに切れているのですが、各パーティションのファイルシステムの検出結果が無く、空白表示になりました。

 しかしながら少ない望みを寄せ、ディスク総容量に近い パーティション6を xfsでマウントしてみることとに。
 
mkdir /mnt/disk6
mount -t xfs /dev/sdb6  /mnt/disk6

 すると super block が読めないとのエラーが....
 ファイルシステムはこうなると、fsckなどで復旧を試みるのが定石ですが、現状のデータについてすくならからず更新がかかる以上、どうもやな予感がするのでUbuntu上での作業はここでやめることに。

 他になにか手はないかネットで調べてみたところ、Terastationのデータ復旧業者があまりに多いのに驚かされました。
 これはそれだけ多く売れているという事か、故障が多いという事かよくわかりませんが、とにかくこまっている人は多いという事だけは分かります。
 で、一昔前から言うと手頃な復旧費ですが、それでも10万以上とのとても個人では負担できる金額を超えている業者が多く、やはり無理なのかと諦めかけているところに一筋の光が!!


 なんだかふざけた製品名なので期待しなかったのですが、記載されている電話番号に電話して話を聞いてみたところ、かなりの見識が感じられたため評価版をダウンロードして試して見ることに。
 このソフト、Windows版とLinux版がありますが、今回はWindows版をダウンロードしてWin7にインストールしました。
 それで、問題のディスクをSATA→USB変換を行う機材でUSBディスク化し、Win7に接続し、復旧天使で開いてみます。
 USB接続した際にはWindowsより認識できないディスクとしてフォーマット案内が表示されますが、コレはすべていいえをしてください。NASのディスクはxfsとext3のファイルシステムが作られているので、Windowsからは識別できない形式ですが、確実にデータは存在しています。ファーマットはしないようにおねがいします。

 前置きが長くなりましたが、復旧天使の画面にあるエクスプローラ状のツリーより、問題のディスクの6版パーティションを開いたところファイルシステム不明との表示が...
 やっぱり望み薄か...とおもっていたところファイルシステム指定が可能であることが。
 そこでxfsを指定したところ、なんとマルっと全部見えるではないですか。
 テスト的に何個かファイルを吸い出してみようという事で、1mb以下のファイルを2本ほど吸い出して見みて正常動作が確認できました。
 これは良いということで購入することに。
 この製品、個人ユーザ向けのxfsファイルシスム機能限定版であれば4320円(消費税込み) で購入出来るお財布に優しい製品であることが判明。
 1万円台の製品であることから、まあ払えるレベルだろうと興味を持ったのですが、なんと5千円を割ってくるとはなんともうれしいことです。
 で、とにかくこの製品を購入し、障害ディスクから無事すべてのファイルを生還させることが出来ました。

 しかし、事の発端は、バッファローです。突然動かなくなるという現象、ネット上では結構乱立しています。
 しかもディスクの物理障害ではなく、システムが動作しなくなったとの現象が多く見受けられます。
 これって何らかのバグだとおもいます。 しっかり修正してもらいたいとおもうところです。

 所感ですが、NASはRAID1で使おう、(RAID5とかストライピングライトはドライブに細かい断片が分解記録されるため復旧が困難となるようです)バックアップ装置は別に用意しておこう、また復旧ソフトのお世話になることも覚悟しておこう。
 ということでしょうか??

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